理想の姿勢とセルフチェックについて
どんな姿勢がいいの?
姿勢の良し悪しはカラダの好不調にかかわる重要な問題です。カラダの不調を訴える方の多くは姿勢が崩れ、カラダにコリやハリを作ってしまっています。
多くの人は「よい姿勢=背筋が伸びている姿勢」と考えますが、整体の観点でいうとそれだけではありません。
理想の姿勢についてもう少し詳しく理解して、ご自身の状態と比べてみてください。
よくある姿勢
下の図はよくある姿勢のパターンを示した図です。
チェックポイント
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- 正常(理想の姿勢)
●の位置が重心線の上に一直線上にあるのが正しい姿勢です。骨盤はやや前傾で、背骨がゆるやかなS字カーブとなります。頭の重さや重力による影響を、骨で支えている状態なので筋肉の緊張が最小限で済みます。 - 猫背
骨盤が後傾し、背骨が後ろに倒れます。同時に頭が重心線より前に出て身体のバランスをとっています。そのため上胸部の肩や背中が丸まった状態になります。頭を支えるために首や肩が硬直するため肩こり、首こりの症状が出やすい姿勢です。 - 反り腰
一見よい姿勢に見えますが骨盤の前傾が強く、股関節(大転子)を示す●が前に出ています(内転傾向にあります)。そのため腰の反りが強くなり腰痛となりやすいです。 - スウェイバック
膝、股関節(大転子)を示す●が大きく前に出て、重心がつま先の方にあります。同時に背中が後ろに大きく曲がってバランスをとっています。そのため背中や脚に強いハリ感などがでやすいです。
不良姿勢が引き起こすトラブル
不良姿勢が引き起こす代表的なカラダの不調・トラブルには下記のようなものがあります。
- 筋肉のコリやハリ(肩こり、首こり、腰痛など)
- 神経圧迫による腕や足のしびれ
- 自律神経の乱れ(不眠、疲労感など)
- 血行不良、カラダのむくみ
一見すると些細な不調にも感じますが、放置すると症状が悪化し、もっと大きなカラダのトラブルを引き起こすおそれがあります。
不良姿勢を改善することは見た目だけでなく、カラダの健康にもつながるのです。
セルフチェック
自分が正しい姿勢で立てているか気になる方は、次のセルフチェックをやってみてください。
- 壁から10センチほど離れたところに立ち、ゆっくり後ろに下がって壁に身体をつけます(頭は付けなくてかまいません)
- そのあと、腰と壁の間に手を通してみます。結果を下の表と比べてみましょう。
正常 ・・・ 壁に肩とお尻の両方がつく。腰と壁の間に手のひらがギリギリだ入る 猫背 ・・・ 肩や背中が先に壁につく。腰と壁の間に手が入らない 反り腰 ・・・ お尻が先に壁につく。腰と壁の間に腕まで入る スウェイバック ・・・ 肩や背中が先に壁につく。腰と壁の間に腕まで入る |
一度ついたカラダのクセを自分だけで治すのはとても難しいです。自分の姿勢が気になるという方は一度専門家に相談してみましょう。