肩こりと巻き肩について

- update更新日 : 2022年06月17日
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お悩みNo.1は「肩こり」

当院にいらっしゃるお悩みのNo.1といえば、やはり「肩こり」です。近年だとリモートワークの方も増え、特につらさを訴える方も増えています。

そして、肩こりでお悩みの方の多くが「巻き肩」という姿勢になっています。

今回は肩こりと巻き肩について少しまとめてみました。

 

巻き肩とは?

肩こりを引き起こしやすい姿勢の一つが「巻き肩」です。下の絵は左が理想の姿勢、右が巻き肩の姿勢です。肩の位置が理想の姿勢よりも前に出ていることが分かると思います。このとき肩が少し内向きに巻き込んだ状態になっているため巻き肩と言われます。

左:理想の姿勢、右:巻き肩

巻き肩の状態になると背中の肩甲骨が外に引っ張られることになります。それにより首や肩甲骨につながっている僧帽筋や肩甲挙筋に緊張が生じます。僧帽筋や肩甲挙筋は肩こりに関係が深い筋肉で、トリガーポイントが発生すると下図の赤い場所に痛み=放散痛が生じます。

 

巻き肩のセルフチェック

自分が巻き肩かどうか気になるという方は簡単なセルフチェックをしてみましょう。

  1. 床に仰向けに寝ます。リラックスして力を抜くようにしましょう。
  2. 仰向けで寝た状態で肩と床がどのくらい離れているかチェックします。理想は床と肩がくっついている状態ですが、床から浮いている人は巻き肩と言えます。

 

巻き肩の原因は?

では、なぜ巻き肩になってしまうのでしょうか?生活習慣からの原因として挙げられるのは次のようなことが当てはまります。

  • 姿勢不良
  • 過度の緊張やストレス
  • パソコンやスマホの長時間使用

これらの生活習慣が続くと、腕や肩の力みが抜けなくなります。そして、腕や肩は、胸の筋肉ともつながっているため、胸の筋肉も縮こまり、巻き肩が強くなってしまいます。

巻き肩を引き起こす代表的な筋肉は大胸筋と呼ばれる筋肉です。大胸筋は胸部につく最も大きく、広い筋肉です。巻き肩が強い方はこの大胸筋が縮こまっているのです。

 

巻き肩のセルフケア

大胸筋を伸ばして巻き肩を改善する簡単なストレッチ方法として、壁や柱を使った方法があります。

  1. 壁や柱のそばに立ちます。
  2. 肘を肩くらいの高さまであげて、肘から手の平を壁や柱にくっつけます。
  3. 腕をくっつけたまま、下図のようにカラダをひねって大胸筋を伸ばします。

とても簡単なストレッチなので日常に取り入れてみてください。