マタニティ整体【妊婦さんにおすすめの寝方】
当院ではマタニティ整体もやっており、妊婦さんも多くご来院されています。
施術する時はお腹に負担が来ないように、横向きと仰向けで施術をしていきます(仰向けが辛い方は横向きと座位でやる場合もあります)。
理想の体位【シムス】
まず最初に横向けでの施術からしており、横向きの姿勢になって頂いた後、片側の足にクッションをいれ、いわゆる『シムス位』の体勢になってもらいますが、このシムス、意外と知らない方が多くいらっしゃり、ちょっと驚くことがあります。
2人目の妊娠で来院された方に、「お一人目の妊娠中はこの寝方してまたよね?」と聞くと、「いえ、こんな寝方しらず、ずっと仰向けで寝てました!!」と言われる方もちらほら(笑)
シムス位とは19世紀に産婦人科のDr.James Marion Simsが提案した体位で、シムスの体位とも言われています。
どんな体位かと言うと、簡単にいって横向け寝です。
シムスで症状緩和!?
妊娠中期〜後期になると子宮が大きくなり、仰向けで寝ると背中の右側にある下大静脈が圧迫されることにより、血行不良から、脚のむくみや低血圧による、めまいや気持ちの悪さなどが出ることもあります。また後期はお腹が大きくなることで腰の反りが強くなり、腰の筋肉が硬くなることで仰向けで寝てると腰痛になるケースもあります。
ただ横向きで寝るのではなく、理想としては上の図にあるような抱き枕やクッションなどを足にはさみ、寝る方がいいとされてます。
また寝る向きとしては、下大静脈は背中の右寄りにあるので、出来るだけ左下で寝ることがおすすめです。
そして、下になる左足は真っ直ぐにし、上に来る右足は股関節と膝を曲げるのが良いとされており、更にはお腹に負担が出ない程度で少しうつぶせ気味に身体をかぶせる感じが理想的なシムス位です。(仰向けや右下での横向きで寝てる時にめまい・気持ち悪さが出た場合は上記の寝方にすると落ち着く場合があります)
さらに血流の問題だけではなく、妊娠後期になると先に述べたように反り腰になるため腰回りの緊張が強くなり、痛みや張りもでます。
シムス位で寝ることにより腰を丸めるので、腰回りの筋肉を伸ばし、腰痛や腰の張りを和らげることにもなりますよ。
ただし、仰向けが絶対にダメ!ということはなく、腰や血圧などに問題がなければ、自分が一番楽な姿勢(うつ伏せ以外)で寝ても大丈夫そうです。もし仰向けで寝る時は膝下にクッションをいれると反り腰が緩和され、仰向け寝が少しは楽になります。
また寝る前に腰回りのストレッチなどするのもオススメですよ。
自分にあった負担の少ない寝方で、快適な睡眠になるといいですね。