姿勢と心の関連性

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正しく、綺麗な姿勢でいると、凝りや痛みなどが出にくい身体になる事は皆さんもお解りだと思います。
そもそも正しい姿勢とは何か?
それは一部分の筋肉に余分な負担を掛けないことです。
(反対に負荷が掛からず、弛みっぱなしの筋肉もだめですが・・・)
例えば首こりや肩こりで見てみるとしましょう。
まず人の頭の重さは体重の約10%前後と言われていて、男性で見ると6〜8㌔が平均的でしょうか。
正しい姿勢で座っているときは、頭の重さは背骨で支え、筋肉の負担はそこまでありません。
しかし丸まった姿勢でいると、頭を背骨で支えること無く、首や肩の筋肉で支えることになり、首肩の筋肉に大きな負担がかかります。
つまり正しい姿勢とは一部の筋肉に負担が掛からない姿勢と言うことになると思います。
そして正しい姿勢でいることは筋肉に負荷が掛かりにくいので、コリや痛みが出にくい身体とも言えますね。
 

悪い姿勢によって、心も弱まる!?

さてそんな正しい姿勢ですが、この仕事をしていて思うのが、姿勢は肉体だけでなく精神=心にも影響があるのではということです。
悪い姿勢でいる時、精神にも悪い影響はあるのか?
以前、学校の先生が来院された時に姿勢と心の会話をしたとき、『たしかに勉強の出来る子の姿勢を見ていると姿勢のいい子が多い気がします。反対に姿勢の悪い子は集中力がなく成績が良くない子がチラホラ見えますね』
みんながみんな姿勢で成績の善し悪しがある訳ではないでしょうが、影響している子は少なくともいるとは思います。
また過去に見たカイロプラクティックの冊子で、とある先生が『人は落ち込んだときや悩んでいるときは姿勢が丸くなる』と書かれた記事を見ました。
確かにシャキッとした姿勢で落ち込んでいる人なんて見ないですよね(笑)
他にも調べて見ると、過去に米紙「The Wall Street Journal」にて、「悪い姿勢によって、肉体的な問題だけでなく精神的にも大きな悪影響がある」という記事が載ったというのを見ました。
このように、この仕事に携わっているとちょくちょく姿勢と精神の関わりが見受けられます。

健全な身体に健全な魂が宿る

もし姿勢と精神が関係性が高いものであるとしたら、現代社会に置いて問題ともなっている鬱病などにも大きく関わるのではないかと最近強く思います。
昔と比べると、現代人は身体(筋力)も弱くなっており、普段の生活の中でも昔ほど姿勢に付いて注意されることもなく、真っ直ぐ綺麗な姿勢を保っている人は減っているように感じます。
またデスクワークや長時間のスマートフォン使用など、こちらも昔と比べると姿勢が丸くなりやすい環境が増えています。
このことから考えても、姿勢の悪化が気分の落ち込みを導き、結果的に鬱状態(または近い状態)になるのではないでしょうか?

姿勢の善し悪しが全ての人の精神状態に影響を及ぼすとは思えませんが、少なからず影響がある人はいると思います。

(ちなみに悪い姿勢が精神に影響を与える一つとして考えられるのが呼吸。丸い姿勢になると、肺が圧迫されることにより、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると脳に供給される酸素量が少なくなり、脳の活動が低下します。結果、集中力の低下、気力が沸かないなどの影響がでます。その他にも、悪い姿勢でいると筋緊張が強くなり、血流の流れが悪くなることで疲れが抜けにくく、イライラしたり、倦怠感からやる気無く、ダラダラしてしまいます)
 
もし落ち込んで、丸くなる姿勢になった時、無理矢理にでも姿勢をシャキッとさせ、頑張って笑顔を作れば少しは気分が上向くことがあるかもしれません。
スマホなど見て、下を向く姿勢ばかりではなく、顔が前に向ける姿勢を意識し気持ちも前向きになればいいですよね。
身体的も精神的も綺麗な姿勢は健康で暮らすためには大切なことです。
自分も一人でも多く、正しい姿勢を作りやすい身体に出来るように、一整体師として頑張っていきたいと思います。